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くらわんか碗は波佐見焼や砥部焼のことを指すの?無印で購入できる!?

2017/12/06

くらわんか碗は厚手で丈夫なのが特徴!

くらわんか碗とは、江戸時代に大阪の淀川で食べ物を売る船(くらわんか船)で使用された庶民的な雑器のことを指します。長崎県の波佐見焼(はさみやき)、愛媛県の砥部焼(とべやき)、大阪府の古曽部焼(こそべやき)などがくらわんか碗として使用されました。

また、普段使いのための雑器であるため厚手で壊れにくいことが大きな特徴です。

 場所  長崎県、愛媛県、大阪府
 素地の主な色   灰色がかった白
  絵柄の主な色  藍色
 よく描かれる模様 草花、動物、虫、幾何学模様など
  主な道具  碗、皿


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くらわんか碗の特徴

本来、くらわんか碗は船で食事を提供するために使用されるものであったため、壊れにくく厚手でどっしりとした磁器です。そのため、現在でも普段使い用として高い人気があります。

また、絵付けには呉州が用いられます。大量に生産し、安価で提供されたため、繊細な絵付けのものは少なく、大胆かつのびやかな絵付けが多いのが特徴です。

くらわんか碗の歴史

くらわんか碗は淀川で飯、汁物、餅、酒などの食べ物を売るくわんか船で使用されていたものです。

本来、くらわんか船は大阪府高槻市柱本を拠点とする茶船(小舟)でした。しかし、大阪夏の陣の際に食糧を運んで徳川に協力したと言われています。また、徳川家康が真田幸村に追い詰められて際に助けたという説もあります。

いずれにせよ、大阪夏の陣での功績が認めら、地元の言葉(河内弁)で商売をしてもよいという特権を幕府から与えられたのです。その結果、客の身分、昼夜を問わず「飯くらわんか、酒くらわんか、銭がないからようくらわんか(飯くわないか、酒くわないか、金がないからくえないのか)」という挑発的な掛け声で商売をするようになりました。

そのため、それらの船を「くらわんか船」、くわらんか船で使用された雑器を「くらわんか碗」と呼ぶようになったのです。

その後は、多くの茶船が柱本から対岸の枚方に拠点をうつし、枚方で停船しようとする三十石船(旅客専用の船)に近づいて商売をするようになりました。この地域では、悪態をついて悪霊を追い払うという風習があるため、乱暴な売り文句は旅の安全を願うという見方もでき、旅行客には喜ばれたとも言われています。

しかし、明治時代に入り鉄道が普及。それとともに、くらわんか船は衰退してしまいました。

淀川からくらわんか碗が出土する!?

当時、淀川に捨てられたくらわんか碗が多くあり、現在でも出土しています。くらわんか碗が淀川に捨てられた理由には、大きく分けて2つの説があります。

  1. くらわんか船は碗の大きさや数によって飲食の清算をするシステムであったため、代金をごまかすために要返却の碗をこっそりと淀川に捨てる客が多くいたから。
  2. くらわんか碗は大量生産で安価で提供されていたため、使い捨ての容器として使用されていたから。

いずれにしても、100年以上も前に川に投げ捨てられたにも関わらず、割れることなく出土するものがあるのは驚きですよね。それだけ、くわらんか碗が丈夫に作られていると言えます。

くらわんか碗は無印でも買える?

くらわんか碗は上記でもご説明したように、江戸時代に使用された骨董食器のこと。しかし、それを模した焼き物をくらわんか碗と呼ぶこともあります。

そのため、骨董ではなく新品ではありますが、無印良品を始めとするショップで販売されていることがあるのです。無印の商品の場合、丈夫な上にリーズナブルであるため、子ども用やペアでご夫婦用にしてもよいかもしれませんね。

くらわんか碗は丈夫で安心!普段使い用に

くらわんか碗は、茶船で使用されていた食器。そのため、丈夫で割れにくく、大量生産できる焼き物がくらわんか碗として選ばれていました。薄い高級な食器をご家庭で普段使い用に使用するのは抵抗があるかもしれません。しかし、淀川に投げ捨てられてもなお、現存しているほどの生命力を持つくわらんか碗なら安心して使用できます。

また、大量生産であるにも関わらず、手描きの絵付けであることも魅力。味のある大胆な絵付けは、毎日使ううちに愛着が湧いてくるはずですよ。

参照リンク・文献

はまだより

きょうとwel.com
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